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再びの、三浦半島で。

Go!Go!あらいぐま。   通巻435号         2010年7月11日発行

 家内の兄弟姉妹、その配偶者、こども達・・・が集う会が2年ごとに開催さ
れている。今年は開催年にあたり、1歳から71歳までの23人が三浦海岸にある
リゾートホテルに集まった。今回が第8回目となるこの集い、継続の秘密は兄
弟の仲のよさだろう。世代を超えて、のんびりと、ゆったりと、語り合えるこ
の会を私はとても楽しみにしており、今回も家族3名で参加してきた。7月10
日の午後に川口発。ホテルで語り合った翌11日午前9:30に現地解散。1泊2日
を三浦半島で過ごしてきた。
 
 実は三浦半島は今年4月14日に自転車で走っている。磯子から名古屋までの
ツーリングを行った際、初日の行程が磯子から三浦半島を経由して鎌倉までと
いうものだった。なので新鮮さには欠けている。が、ほぼ同じルートを走った
ので、自転車で走るのとクルマとで、風景はどのように変わるのか、行動はど
のように変わるのか・・・それを確認してみたいという興味が湧いた。

 横須賀までは高速道路を経由したので比較しようもない。速度、景色、全く
別物だ。が、高速を出て一般道に入ったとたんに自転車で走ったことを思い出
した。まず第一に思ったのが起伏に関する鈍感さ。自転車ではきついと感じた
道路もクルマではほとんど感じない。自転車で味わう「走った実感」はこのあ
たりにも由来するのかも知れない。

 そしてまず目指した観音崎では駐車の問題に直面した。つまり、駐車場を確
保しないとクルマから降りられない。自転車ならどこでも駐車は可能。自転車
は道路脇に置いて、撮影もトイレも自由だ。散歩してみたかった観音崎では駐
車スペースが確保できず素通りを余儀なくされた。クルマの不自由さはこんな
ところにある。

 翌11日。まず三浦三浦半島の最南端である城ヶ島を目指した。ホテルからは
約5キロ。アッという間に現地着。磯を散歩する余裕が得られたのはクルマの
効用か。そして、ランチは稲村ヶ崎でイカ墨スパゲティを・・・ということに
なったのだが、約25キロ先の鎌倉まで1時間で行けると計算できるのはクルマ
ならでは。途中、道路脇の農産物直売所で買い物ができるのもクルマならでは。
自転車で走った際に休息した公園などを懐かしむいとまもなく、アッという間
鎌倉着。さすがはクルマ!レストランでは駐車場確保でちょっと難儀をしたが、
まずまずのスムーズさで入店でき、美味しいスパゲティを堪能できた。ウエイ
ターが自転車でやってきた私のことを記憶していてくれたのも嬉しかった。

 そして満腹になった我々は高速を経由して帰路についたのだが、再びの三浦
半島を走って、クルマと自転車のメリット、デメリットの双方を知ることがで
きた。そして何よりも、自転車での旅をした実感は何ものに替えがたいと実感
した。再開の日が本当に待ち遠しい!
# by tokio-dayori | 2010-07-12 17:28 | Go!Go!あらいぐま。

ワールドカップ後遺症。

Go!Go!あらいぐま。   通巻434号       2010年7月4日発行
 
 6月11日に開幕したワールドカップ。日本代表は見事に予選リーグを突破し、
ベスト16に進出。しかし、決勝トーナメント1回戦でパラグアイに敗れ、初の
ベスト8はならなかった。しかし、その戦いぶりは小気味よく、日本中を湧か
せてくれた。選手には「ごくろうさま!」と言いたい。

 私が入院したのは13日だった。部屋は4人部屋だったが、カーテンを閉じれ
ばほぼ個室だったし、各ベッド脇には薄型テレビと小さな冷蔵庫が備え付けら
れていた。イヤホーンを着けていれば誰がどんなに遅くまでテレビを見ていよ
うと全く邪魔にはならない構造になっていた。そして、その晩からワールドカ
ップ観戦が始まったのは言うまでもない。

 そして日本中をワールドカップの興奮の坩堝にたたき込んだのは14日の対カ
メルーン戦の勝利だ。わが病室でも夜の8時過ぎにはカーテンが閉じられ、そ
れぞれは独自の世界に入り込んでいたのだが、時計が11時半を回った頃、突如
4つのベッドから「やった!」「スゴイ!」という声が同時にあがった。つま
り4人ともワールドカップを観戦していたのだ。カーテンで見えず、音もない
ので全く他人の行動は分からないのだが、この同時喚声以来、わが病室では深
夜の行動における遠慮の2文字が小さくなったのは事実だ。
※このゴールが日本中を興奮させた。
ワールドカップ後遺症。_c0115482_2193913.jpg














 そんな訳で入院中はワールドカップを満喫した。病人には十分すぎる時間が
ある。細切れに眠って、必要な時間帯に起きているのが習性となり、日本戦は
もちろん、ドイツ、イタリア、フランス、スペインやブラジル、アルゼンチン
などの試合も堪能した。そして、1週間を経ての退院後も細切れ睡眠の習性を
利用し、以後も観戦は続いている。しかも、決勝トーナメントに入り、決勝で
もおかしくない試合が続いているのだからたまらない。オランダ対ブラジル、
ドイツ対アルゼンチン・・・こんな試合はワールドカップ以外ではあり得ない。

 しかし、ベスト8の戦いになり試合数は激減した。が、カラダは細切れ睡眠
を欲している。予想しないときに眠くなり、夜も1,2時間眠ると目が覚めて
しまうのだ。いずれ、時間が解決してくれるだろうが、暑さも本番となり、体
調管理のために睡眠が大切になるこの時期、ちょっと困ったものだと思ってい
る。
# by tokio-dayori | 2010-07-04 21:10 | Go!Go!あらいぐま。

海の民宿、山の民宿。

Go!Go!あらいぐま。 通巻433号      2010年6月28日発行

 海岸線をたどつ旅の途中、多くの海の民宿に泊まった。千葉県、神奈川県、
静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、愛媛県、高知県・・・各県での協定料金
の差もあり、内容にも微妙な差はあったが、どこでもふんだんに新鮮な海の幸
を味合わせてもらった。
※これは犬吠埼の民宿の夕食。海の幸を愉しむ旅はここからスタートした。
海の民宿、山の民宿。_c0115482_2262020.jpg












 が、実は私は魚が苦手。海のない群馬県生まれということに依るのだろうが
海の美味珍味はほとんど苦手である。しかし、日本一周へのチャレンジを始め、
海沿いの宿に宿泊する機会が増えた時にしみじみと思った。海の幸への苦手意
識は改めなければならない!それは大いなる機会損失なのではないか・・・と。
以来、出される品々は全て食べようと試みている。苦手の筆頭である海老にも
箸を付けるようにしている。まだ、美味しいと感ずるには至っていないが、海
の幸もいいな・・・と思い始めている。

 そんな中、山の民宿に宿泊する機会があった。新潟県と群馬県でである。新
潟県では小千谷市、いわゆる「魚沼のこしひかり」の真の故郷というべき地の
民宿では米の美味しさとそばを堪能した。そして今日は群馬県西部の南牧村の
民宿で、典型的な山の幸を堪能した。下仁田こんにゃく栽培の発祥の地だとい
うこの地ならではのこんにゃく料理の数々、焼いた岩魚、山菜の数々、そして
「おきりこみ」といううどん料理!この宿のおきりこみは煮込む野菜が豊富で
ボリュームも満点、七味唐辛子をちょっと多めに加えたら、美味かった!
※これが南牧村の民宿の夕食。
海の民宿、山の民宿。_c0115482_2273673.jpg









※そして「おきりこみ」が加わった。
海の民宿、山の民宿。_c0115482_2282360.jpg









 と言うことで、どちらかを選べと言われれば、私の胃袋は山の民宿に軍配を
上げそうだ。瀬戸内海生口島の民宿では鯛を3種類の調理法で愉しませてもら
った。こんなパターンもあるが、海の幸は素材のまま・・・が多いように思う。
超のつく鮮度は確かに魅力だし、美味い。しかし、一工夫をした山の幸はもは
やマジック。自転車の旅を続けていれば否応なく海辺の民宿に泊まることは多
くなる。先入観を捨て、どん欲に食卓に向かおうと思う。
# by tokio-dayori | 2010-06-28 22:09 | Go!Go!あらいぐま。

男たちは北へ。そして、夫婦は世界88カ国へ。  

Go!Go!あらいぐま。   通巻432号      2010年6月21日発行

 紀伊半島へ出発する前後、自転車がテーマの小説を3冊読んでいた。そして
事故を起こして帰京した後、友人にさらに1冊をいただいた。今日はそれらを
紹介したい。

 まず、「男たちは北へ」。初出は1989年だが、私が入手したのは95年
に出た文庫本だ。東京から青森まで自転車で走ろうと出発した中年グラフィッ
クデザイナーはひょんなことから事件に巻き込まれる。そのサスペンスも面白
いのだが私はより自転車小説として読んだ。著者(風間一輝)も相当走り込ん
でいるらしいことは記述から分かった。上り坂はいったん止まったら坂が終わ
るところまで自転車を押し上げなければならない・・・など、経験者でないと分か
らないのではないか。彼は国道4号線を走ったが、私に日本一周せよと少なか
らず語りかけたのは事実だ。まっ、私は海岸線走破を選んだので4号線を走る
ことはないと思うが・・・。
 
 そして「ぼくとママの黄色い自転車」。実はこの小説は映画を小説化したも
のだという。ふとしたことから別れて暮らす母が小豆島にいることを知った小
学3年生の大志は母親に会いたい余り、母親が買ってくれた黄色い自転車で横
浜から小豆島500キロの旅に出た・・・。小さなこどもがどんな旅をするのだろ
う?そんな興味で購入した1冊だったが、正直、自転車に関する部分は期待は
ずれだった。が、こどもと母との間に存在したドラマ・・・にはちょっと打たれた。

 上下2巻の長編なので下巻が紀伊半島へ同行したのが「セカンドウインド」
だ。これは中学3年の溝口洋がロードレースに出会い、その魅力に取付かれ、
悩みつつ成長して行く姿を描いた青春小説。箱根駅伝を舞台にした「風が強く
吹いている」の自転車版と言えなくもない。早稲田大学在学中に作家デビュー
し、青春スポーツ小説の第一人者と目される著者は何と浄土宗本願寺派の僧侶
でもあるという。まもなくツール・ド・フランスが始まるが、その世界の苦し
さ、難しさ、そして素晴らしさ教えてくれる作品だった。

 こんな小説を読みながら私は紀伊半島を舞台に、私らしい旅をしていたのだ
が、それが転倒事故でちょっと暗転したことはすでにお伝えした通りだ。そし
てどのような治療をするか考えていた頃に友人からプレゼントされ、入院中の
時間つぶしに一役買ってくれたのが「世界でいちばん長いハネムーンー10年間、
88カ国をめぐるタンデム自転車の旅ー」という何と495ページという分厚い
単行本だった。

 友人の友人はこどもの頃から自転車好き。海外へも走りに出た。その時に見
たタンデムという二人乗り自転車で彼女を誘い出すことに成功し、二人はまず
アメリカへと旅立ち、遂に、10年をかけて88カ国を回ってしまった。この本は
その記録だ。タンデムという自転車は見たことはあるが乗ったことがないので、
その部分の記述には理解不能な部分もあるのだが、若い感性とチャレンジ精神
で難関を次々と突破し、ついには88カ所の遍路よろしく(著者は愛媛県出身)
88カ国を回ってしまうのだ。

 分厚い本だが88カ国で割れば1カ国当たりはわずか5ページ強。1ページで
通過する国もあるなどそのスピード感が心地いい。自転車を忘れて、若い夫婦
が遭遇する人間や事件のあれこれが楽しかった。余談だが、折しもワールドカッ
プ開催中。彼らが訪れた88カ国からの出場も多く、「どんな国なのかな?」と
この本を開いたことも何度かあった。ちなみに25日に対戦するデンマークは平
坦な国なのでダムがなく風がエネルギー源の国なのだそうだ。この国での28
4キロを6日間で走破していた。本ではわずか1ページで通過していた。
※これがご紹介した4冊。
男たちは北へ。そして、夫婦は世界88カ国へ。  _c0115482_11572435.jpg















 と、乱読(いや、自分なりには整理してあるつもり)しながら、ぽちぽちと
次のコース設計にはいる日々である。もちろんしっかりと養生しながら・・・。
# by tokio-dayori | 2010-06-21 11:59 | Go!Go!あらいぐま。

夏の思い出。  

Go!Go!あらいぐま。  通巻431号        2010年6月15日発行

 7月1日にリリア開館20周年のガラ・コンサートがあり、それに私の属する
合唱団が出演することは以前に書いたと思う。佐藤しのぶや錦織健などそうそ
うたる音楽家が出演する祝祭コンサートだ。そこで私たちは「第九」第四楽章
とオペラ2曲を歌う。そんな方々と同じステージに上がれることはとても嬉し
いし、光栄に思う。が、問題は指揮者、小林研一郎だ。

 日本を代表するマエストロ小林研一郎は炎のコバケンというニックネームを
持ち、とても情熱的な演奏をすることで知られている。私も一度、彼の演奏を
聴いたことがあるが、すばらしくめりはりのある演奏に感動した。共演者が素
晴らしい今度のコンサートもきっと素晴らしいものになるだろう。

 では何が問題なのかと言うと、彼の指導だ。このようなコンサートの場合、
演奏曲の練習は独自に進めておき、本番の数日前に指揮者の指導(チェック)
があるのが普通だ。その指導がなんと3回もある。しかも、彼の指導は非常に
厳しいと聞いている。で、私たちの合唱団も2ヵ月前から練習を開始し、13日
の1回目の指導に臨んだ。そこに現れたのはコバケンの代理という若き指揮者
だった。そして、さすがコバケンの代理という指導をしてくれた。

 技術的なところは省くが、彼は「感情」をとても大切にしていた。私たちが
本番で歌うのはドイツ語とイタリア語の曲だ。全ての意味は理解していないか
も知れないが、それでは聴く人に伝わらない。コップから溢れるほどの水がな
いと観客には水があると伝えられないのだという。そして、練習にと歌ったの
が「夏の思い出」だった。

 私は目から鱗が落ちた思いだった。♪夏が来れば思い出す・・・まずここをしゃ
きっと歌い、これから何を歌うのかを意識させる。♪はるかな尾瀬、遠い空・・・
尾瀬という地名はシッカリ伝える。遙かなと遠い空は想いを馳せるようにしっ
とりと。♪水芭蕉の花が、咲いている・・・水芭蕉は1本ではなく群生している。
咲いているはそっと語りかけるように。そして、そのように歌った「夏の思い
出」は過去に聴いたことのない「夏の思い出」だった。伝えるだけなら朗読で
もよい。が、音楽としては伝えることはもっと可能性があるはずだ。
※水芭蕉の花が咲いている・・・。
夏の思い出。  _c0115482_15374824.jpg











 ガラ・コンサート。素敵な「夏の思い出」になりそうだ。

※紀伊半島サイクリングの顛末は下記にアップしています。
http://nihonissyu.exblog.jp/
# by tokio-dayori | 2010-06-15 15:39 | Go!Go!あらいぐま。


団塊第一世代・あらいぐま(中尾 堯)の日々雑感


by tokio-dayori

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